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良いオンボーディング体験をどう作るか?

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良いオンボーディング体験をどう作るか?

#NewsLetter01/今回は”良いオンボーディングとは?”について言語化してみました!参考になると嬉しいです!

Taisuke Kurita
Sep 11, 2023
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良いオンボーディング体験をどう作るか?

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今週から始めた毎週月曜日夜に更新するKuri’s NewsLetter。

基本的にはUXデザインやプロダクト開発、動機づけ理論などについて自分の思考を深めるために毎週ブログを書きはじようと思いNewsletterを始めてみました。

今週が初投稿ということで、今回は「良いオンボーディング体験をどう作るか?」というトピックで記事を書いてみました。

参考になればぜひNewsLetterの登録していただけると嬉しいです!

オンボーディング体験の重要性

最初のオンボーディング体験は非常に大事でどれだけ良いサービスを作ったとしても、オンボーディング体験が悪ければ2日目以降はチャーンしてしまいます。

実際に悲しい事実として約7割以上のユーザーが、アプリをダウンロードしてから3~7日以内に離脱するということがわかっています。

人間と同じでファーストインプレッションが悪ければ、もう会うことは少なくなるのです。

だからこそ、良いオンボーディング体験を作る重要性があります。

”アプリのオンボーディングは最初のデートに似ている?どちらも第一印象が悪ければ5分でおしまい。アプリの場合は、20秒くらいだ。"

https://www.invisionapp.com/inside-design/mobile-app-onboarding/

良いオンボーディング体験とは何か?

では良いオンボーディング体験はどう作っていくと良いのでしょうか?
この章では良いオンボーディングについて言語化してみました。

ユーザーは期待値を持ってサービスに参加している。

前提としてユーザーはオンボード時点ではアプリをダウンロードしているということは、既に何かに『期待値』を持ってサービスに参加しているため、

オンボーディングの時点でユーザーが求める期待に答えることだけにフォーカスすべきだと考えています。

つまりアプリを開いて20秒以内に期待値を満たし始めてる必要があるすなわち、「コア体験」をできる限り早く体験してもらう設計にすること。

そしてオンボーディング完了時点では既に期待値を満たされている状況、かつアプリを最大限に活用する方法を理解できている状態を目指すべきなのです。

そのため、まずオンボーディング体験を作るときは”期待値を特定するべき”だと上記の理由から考えています。

そしてそのユーザーの期待値を特定できれば、あとはその期待値を満たせるような体験を主軸にオンボーディング体験を作っていくことで、素晴らしいファーストインプレッションを残せるのです。

アプリを実際に体験していないのに、いきなり課金ページに遷移させることは、もってのほかです。

他にも例を挙げるとコア体験ではないアカウント作成画面(メルアド、パスワード)などは後から設定できるようにすると良いと思います。

どのようなオンボーディング体験を追求すべきか?

ではここまで、良いオンボーディングとは何かについて言語化してみましたが、実際にはどのようなオンボーディング体験を作ると良いのでしょうか?

まずオンボーディング体験は大きく分けて3つに分けることができると考えています。
それが以下の3つです。

1. 即体験

2.操作手順→体験型

3.操作手順と体験の融合型

1つ1つ説明していきます。

1.即体験型

即体験型オンボーディングとはネーミング通り、インストール後、すぐにアプリ内を自由に散策、体験できるようなオンボーディングです。

メリット

この型の良いところはすぐに体験に没入できるため、”直感的なUIであれば”、すぐに期待値を満たさせることが可能な点です。

TikTokやYoutubeなどが良い例かなと思います。

デメリット

即体験型のデメリットとして

複雑なアプリの場合やUIが直感的出ないアプリの場合、利用方法が分からない。という事態に陥り、チャーンに繋がる可能性が大きくなるということです。

TikTokなどのような簡単なフローであれば、即体験型は機能しますが、複雑なフローを用いるようなサービス設計やゲーム要素を含んだサービスなどであれば即体験型は向いていないかもしれません。

2.操作手順→体験型

この型もネーミング通り、操作手順をいくつかのページに分けて説明した後、実際にユーザーに体験させるといった型のことを指します。

スタンダートなため、日本企業では使われている場面をよくみますが、個人的にはあまり良くは思わないオンボーディングの型です。

理由として上記の良いオンボーディングとは?で説明した通り、ユーザーは期待値を持ってサービスに入ってくるため、アプリに遷移後、20秒以内に期待値を満たし始めてる必要があります。

つまり「コア体験」をできる限り早く体験してもらう設計にする必要がありますが、この体験では、操作手順をスライドする必要があったり、アカウント作成したり中々コア体験に没入することは難しい体験となっています。

また多くの人からしたら、期待値を満たされることを求めているため、このオンボーディング画面に興味があるといったユーザーは少ないと考えています。

こういった背景から多くの人はこのオンボーディングを読み飛ばしたことがあるのではないでしょうか?

3.操作手順と体験の融合型

最後に操作手順と体験の融合型について説明していきます。

これもネーミング通り、体験を行なっていくにつれて、操作手順のオンボーディングも同時並行で行われていくといった型になっています。

あくまで一例ですが以下のようなオンボーディングも融合型の1つですね。

Loading video

この融合型は複雑なフローを用いるサービスなどにはかなり有効的です。

複雑なサービスの場合、2.の操作手順→体験といったフローをとってしまうと、操作手順の説明に時間が掛かり、コア体験をできる限り早く体験してもらうことも難しいためアプリに遷移後、20秒以内に期待値を満たし始めないといけない。

といった上記の「良いオンボーディングとは?」に反くようなオンボーディング体験をユーザーに届けることになります。

逆にこの融合型は
ユーザーはアプリを開いて即体験に没入でき期待値を満たすこともできますし、同時並行で操作手順を覚えていくため

「コア体験」をできる限り早く体験してもらうことも可能ですし、オンボーディング完了時点では既に期待値を満たされている状況、かつアプリを最大限に活用する方法を理解できている状態

になっており、良いオンボーディング体験を届けることができるのです。

例えば、融合型の一例としてDuolingoのようなオンボーディングはすごく良いなと思っています。

Duolingoではスプラッシュ画面後は即体験に没入でき、その後チュートリアルとして軽めの言語クイズがスタートします。

これだけで、コア体験をもう始められていますし、楽しく続きそうな英語学習をしたいといった期待値を満たし始められています。

ある程度オンボーディングは長いものの、アニメーションやマイクロインタラクションによりユーザーは飽きることなくオンボーディングを終わらせることが可能です。

さらにオンボーディングが少し長いことで、ユーザーはその時間や提供した自分のデータにサンクコストを覚え次の行動のトリガーになることも考えられます。

融合型は「2.操作手順→体験型」の上位互換だと個人的に感じており、2を活用している事業者さんは融合型にシフトすることである程度のチャーンを抑えられる気がしています。


まとめ

今回は僕の会社で開発しているLabiというエンタメ習慣化サービスのオンボーディングUIを作っていたこともあり、良いオンボーディングとは何か?について言語化してみました。

最後にもう一度良いオンボーディングに重要な大事なポイントをまとめると

  1. ユーザーは期待値を持ってサービスに参加しているため、その期待値を早く満たして欲しいと思っている。

  2. アプリを開いて20秒以内に期待値を満たし始めてる(コア体験をできるだけ早く体験してもらう)

  3. 期待値を満たせないコア体験以外の余計な要素や摩擦(アカウント作成など)はできる限り省略できるようにする。

  4. オンボーディング完了時点では既に期待値を満たされている状態。&アプリを最大限に活用する方法を理解できている状態にする

  5. ここまでの体験を20秒〜数分の間に完了させる

こんな感じでしょうか?

あくまで僕自身の1言語化に過ぎないのですが、どなたかの参考になっていれば嬉しいです笑。

もし参考になってれば以下の登録フォームからニュースレターの登録していただけると幸いです!🙏

来週の記事は「2日目以降のチャーンをどう防ぐか?」といったタイトルで記事を執筆をしています!ぜひ次回の記事も見ていただけると嬉しいです!

読んでいただきありがとうございます!


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Takahashi Momoka
Writes Takahashi’s Substack
Sep 13Liked by Taisuke Kurita

Kuri’s NewsLetter!!📨

更新が楽しみです!

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